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妊婦の約6~7割に症状が見られる妊娠線は、一度できてしまったら消えないと言われています。妊娠線ができてしまう原因と、その予防のためのケアについて、横山皮フ科クリニックの横山美保子先生におたずねしました。
 
【横山皮フ科クリニック 横山美保子先生】
東京・広尾にて「横山皮フ科クリニック」を開業、院長を務める。お嬢様が妊娠された際、お嬢様は妊娠線ケアのクリームとマッサージのおかけで、妊娠線知らずだったそうです。
 
体重が急激に増加する妊娠8ヶ月以降が
妊娠線発生の要注意時期
急激な体重増加に伴う皮膚の伸びに、真皮や皮下組織にある脂肪や筋肉がついていけず、断裂を起こしてできるのが妊娠線です。皮下脂肪の厚い部位は、皮下組織の弾力性が弱く、妊娠線ができやすくなります。そのため皮下脂肪の多いお腹、お尻、太もも、胸などに妊娠線は現われます。 妊娠線はとくに妊娠8ヶ月以降の妊婦に見られる症状ですが、それ以外にも、思春期に急激に太ったり、身長が伸びたり、またはステロイドの内服・外用によっても発生する場合があります。

妊娠線が赤く見えるのは、薄くなった皮膚から毛細血管が透けて見えるためです。この赤い筋状の線は、産後も白い跡になって残ってしまいます。また、人によってはかゆみを伴う場合もあるので、毎日のケアとして、皮膚を柔軟に整えて、しっかり
保湿してあげることが予防につながります。
体重増加は、一週間で500グラムを目安として
余分な体脂肪をつけないこと
妊娠線のやっかいなところは、一度できてしまったら消すことができず、跡になって残ってしまうこと。だからこそ妊娠線は、できないように予防することが何よりも大切なのです。

妊娠8ヶ月以降に急激に体重が増加しないように、炭水化物や糖分の摂り過ぎを防ぐなど、ウエイトコントロールを心がけてください。体重が増えすぎると、妊娠線ができやすくなるだけでなく、妊娠中毒症などの症状も発生しやすくなります。

体重増加の目安は、一週間で500グラム、8~10キロまでが理想的です。10キロを超えると、妊娠線の出るリスクが一気に高まります。日ごろから余分な体脂肪をつけないように気をつけるとともに、妊娠線ができないようにケアしていくことが大切です。
皮膚に柔軟性と弾力性を与える保湿クリームも有効
妊娠線予防のケアとしてお薦めできるのは、1日1~2回、皮膚に柔軟性と弾力性を与えるように保湿クリームを使うこと。皮膚の表面をなでるように、弧を描きながらソフトなマッサージをするのが良いでしょう。妊婦の方は、あまり力を入れすぎてマッサージしないように注意してください。予防の意味でも、妊娠4ヶ月以降から始めるのが良いですね。

出産後は膨らんだ風船がしぼむように、皮膚に弾力がなくなるので、引き締め効果のあるクリームなどを使ってマッサージを行なうと良いでしょう。
★ 妊娠線予防の3カ条  ★
1 急激に体重が増加しないように、食生活に気を配る
2 妊娠4ヶ月以降から、クリームで保湿する
3 出産後は、引き締め効果のあるクリームでボディケアを行なう
 妊娠線はこうしてできる
妊娠線はこうしてできる

 ■ 肌の状態

皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層で構成されています。 薄くて丈夫な表皮は、皮膚の内側にある神経や血管などを守る働きもしています。 真皮は、線維組織と弾性組織でできた厚い層で、皮膚に弾力とハリを与えています。皮下組織は、クッションのように体を保護する役割や、エネルギーの貯蔵部位としての役割を担っています。

妊娠線はこうしてできる

 ■ 妊娠線ができると…

妊娠しておなかが大きくなるにつれて、表皮は伸びていきますが、真皮と皮下組織はその伸びについていけず、ひび割れが生じてしまいます。このひび割れが妊娠線となって現れます。出産後におなかが小さくなっても、組織のひび割れはもとに戻らないため、白っぽい跡が残ってしまいます。

監修:横山美保子先生 横山皮フ科クリニック(東京・広尾)

 

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